プラスチック製のおもちゃは、私と同年代のリカちゃん人形に始まり、ウルトラマン・怪獣等のキャラクターおもちゃが中心で、今ではママゴトの野菜やガラガラおしゃぶりとほとんど身近にあるものに素材として使用してあるのです。

2年前頃に40度の温度で可塑剤が溶け出すとの実験結果が明らかになったのですが、体温の高い赤ちゃんや子どもたちがガラガラおしゃぶりや歯固めやおもちゃを毎日口に入れることを考えるととても怖いことです。以前は赤ちゃんのプラスチック製のほ乳ビンの問題が大きく取りあげられたことで、今はガラスのほ乳ビンへと主流が変わってきています。2・3他に食品を包むラップや文具の塩ビ製品の代替品を様々なメーカーが開発しています。学校給食の食器も耐熱ガラスか陶磁器へと変わりつつあります。

そんなこんなで、今おもちゃの業界では、プラスチック素材の政府規制検討で揺れ動いている昨今ですが、おもちゃメーカーは実験結果をふまえて商品構成を進め、どういった開発をしていくのかを私はプロの目で見ていきたいと思います。と同時に木製玩具にも抗菌コートという化学物質が使用されていたり、木目が荒くて汚れをため易い木目のものをどう見極めていくか、生活者の方々にわかり易く情報発信できるように知識を増やして行きたいと考えます。身近にあるおもちゃが大丈夫か否か、悩んだ時にはご相談下さい。

可塑剤(かそざい)とは、熱可塑性合成樹脂に加えて柔軟性や対候性改良する添加薬品類の総称です。