3〜4歳は創造と表現の楽しさを体感できるおもちゃが最適
会話でのコミュニケーションがしっかりできるようになったら、表現の楽しさを感じられるおもちゃがおすすめだそうです。
「ママのお手伝いをしたがるようになったら、『ままごとセット』。お皿は食材が入りやすい大きさで、食材の色が映える、白木がおすすめです。白木のお皿に、カラフルな食材で色を足して、自ら色彩の表現ができることが大切です。
曲に合わせてリズムよく踊れるようになったら『ペンタトニック』の出番。レミソラシのみの音階の鉄琴で、どこを叩いても調和する美しい音色に癒されます。自ら奏でることで、自分の気分を表現できる楽器遊びは、子どもの情緒面を整えてくれます
ボタンはめに興味を持ち出したら、『ペグ遊び』です。指先を使いながら、形の一致と色彩感覚の発達を促すことができます。色の組み合わせに規則性を持たせたり、繰り返し使うことで遊びが発展するおもちゃです」(平野さん)
5〜6歳は達成感や戦略を練るおもちゃでワクワク感を与えて
これまで遊んでいたおもちゃの点と点が繋がり、組み合わせて総合的に遊べるようになる時期が5〜6歳。この時期からはゲーム感覚や達成感を味わえるおもちゃもおすすめしたいと平野さん。
「ハートが上手に描けるようになったら、『ピンボード』。カラーの輪ゴムやビーズを引っ掛けて、幾何学(きかがく)模様を作る遊びです。5歳頃はシンメトリーを気持ちよく感じる時期。形の中にも秩序があることを学び、その秩序と規則性を楽しんで遊びます。
自分なりの筋道を立てられるようになったら、『ビー玉落としの組み立てクーゲルバーン』の出番。積み木を組み合わせて道を作り、玉を転がすピタゴラスイッチ的な遊びです。予想する力や失敗から原因を究明する力など、考える力が育ちます。
勝ち負けを意識するようになったら、家族でアナログゲームをやりましょう。おすすめの一つが『ねことねずみの大レース』。持ち駒のねずみを、ねこに捕まらないように進め、チーズを集めるというすごろく式のゲームです。後ろから迫ってくるネコに捕まらないように戦略を練って遊びます」(平野さん)
「良質なものを長く使う」という視点でおもちゃを選ぶことは、子どもの「物を大切にする心、愛着心」も育みます。これからの時代は「世代を超えて受け継げる、環境に優しい、サステナブルな視点でおもちゃを選ぶことが大切」と平野さんは言います。周囲の環境によっては、デジタルの世界やゲームなどに興味を示す時期もありますが、遊びが仮想的(バーチャル)な刺激ばかりにならないよう、環境のバランスを工夫してあげることも大人の大切な役割ですね。
※おもちゃの価格はすべて税込み表示です